どうして探偵になったのか

これまでこの仕事に就いてから、何度となく質問された言葉があります。
「どうして、この仕事をしたいと思ったのですか?」

今までいろいろな答え方をしてきました。
それらの答えは、確かに部分的に正しくもありましたが、いつも、どこか自分の中でしっくりとしませんでした。

その本質的な答えは、心の奥底にありました。

私は、小さい頃から、世の中の理不尽な姿を見たり体験してきました。
強権的な父親に母親が叩かれる姿。自分が友達からいじめられる姿。

それは僕だけでなく、多かれ少なかれ、世界中の誰もが、見てきた、感じてきた苦しく、受け入れられない体験なのだと思います。

この世には、そうした理不尽な状況がたくさんあります。
女性だから、子供だから、貧しいから、弱い部分があるからといって、力のある者が、小賢しい者が、権力のある者が、弱いものを虐げる。

残念ながら今の世界にはまだ、そうしたパワーゲーム、強ければ、能力が高ければ、上に立っていいんだという過度な競争ルールが、まかり通っているところがたくさん残されています。
それどころか、それは助長されています。

僕はそうした世界が少しでも訂正され、公正さや調和を持った世界になることに喜びを感じます。
自分がその一助となれることに喜びを感じます。

なので、この仕事をしています。
僕はこの仕事が好きで、いつも仕事を成し遂げた後に、少しホッとして、心に充足感を持ち、安息の眠りにつき、明日の糧にしています。

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